サンタクロースは、ご存知のように人々の想像の中にすむ人物です。
しかし、「サンタクロースって本当にいるの?」
子供たちにこう聞かれたときに、「いない」と断言できるでしょうか。
1897年、ひとつの答えが出されました。
ひとりの少女が出した投書に対し、ニューヨーク・サン新聞社の
フランシス・P・チャーチ記者が答えた有名な社説です。
「この世に愛や人への思いやりやまごころがあるのと同じように、サンタクロースも確かにいるのです。
…この世の中で最も確かなもの、それは子供の目にも大人の目にも見えないのです。
信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが美しく輝かしいものをみせてくれるのです。
…サンタクロースは永遠に生きています。
そして、いつまでも変わらずに子供たちの心を喜ばせてくれるでしょう。」
この社説は、人々の見失いがちな人間性の大切さを思い起こさせ、
大きな反響を呼びました。
また、1927年、北ヨーロッパのラジオ放送が「サンタクロースの住んでいるところは、北極圏ラップランド地方です。」と
発表して以来、世界各地から絶えることなくスカンジナビア各地に手紙が送られてくるようになりました。
以後スカンジナビア各国から世界中の子供たちへ「サンタクロースからの手紙」が送られています。
そして、1984年、スウェーデン国モーラ市郊外に、
サンタクロースの定住の地としてサンタワールドが完成し、
ここに行けばクリスマスイブを除いて、いつでもサンタクロースに 会うことができるようになりました。
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